
全国水産高校長会が2003年に制定しました。
2001年のこの日、愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が、ハワイ沖で米国の原子力潜水艦に衝突されて沈没、教官・生徒ら9名がなくなりました。
愛媛県立宇和島生産高校
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この事故はえひめ丸が、浮上してきたアメリカ海軍所属のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦「グリーンビル」に衝突され、エンジン周辺を損傷、5分程度の間に沈没したというものです。
この事故の際、グリーンビルはソナーで浮上前からえひめ丸の存在に気が付いていましたが、民間人16名をのせており、クルーはこの民間人の対応によりソナーでの確認作業が等閑になっていたとされ、それ以外のいくつかのミスが事故の原因とされているそうです。
また、事故後グリーンビルは現場海域に留まったものの、同乗の民間人に配慮して積極的な救難活動をい子なわなかったことに対し避難の声があります。しかし衝突したとき周辺の海はかなり荒れており、事故直後に潜水艦が積極的な救助活動を行うことは難しかったとアメリカ海軍は主張しているそうです。

ロサンゼルス級原子力潜水艦は、アメリカ海軍の攻撃型原潜。1976年より配備がすすめられ、改同型艦を含めると62隻が建造されました。これは原潜史上単一クラスとして最大の配備数であり、最長の建造期間の記録なんだそうです。
また、様々な設計上の努力により放射雑音レベルはほぼ ベンジャミン・フランクリン級弾道ミサイル潜水艦 あるいは通常動力型のバーベル級に等しく、静粛性でスタージョン級を上回ると同時に、スキップジャック級を上回る速度性能を持っているそうです。
また従来の攻撃型原潜同様4門のMk67 533㎜水圧式魚雷発射管を備えており、Mk48魚雷、サブロック対潜ミサイル、サブ・ハープーン対艦ミサイル、トマホーク巡航ミサイル、各種機雷を射出することができます。
さらにロサンゼルス級フライトⅡ以降はミサイル発射用の垂直発射装置12セルを搭載、これにより対水上・対地火力投射能力は大幅に強化されることとなります。垂直発射装置からはトマホーク対地ミサイル、トマホーク対艦ミサイル、サブ・ハープーンを運用することが出来るが、対水上火力としてMk48魚雷が主用されており、またトマホーク対艦ミサイルとサブ・ハープーンの搭載が中止された現在では、事実上トマホーク対地ミサイル専用の発射装置となっています。
ちなみにロサンゼルス級の上に、シーウルフ級・バージニア級と続きます。
事故を起こしたグリーンビルはフライトⅢ(改ロサンゼルス級)で、艦首トマホーク用ハッチ、セイルに潜舵がないこと等が特徴です。
軍の、優秀であるはずのソナーという機械。それでも使っている人によって、このような大きな事故につながります。事故が起こってしまったのは非常に残念なことですね。
民間人をのせていたこと自体が問題なのでは?なんかのツアーかなんかですよね、確か。(違ったかな)。確かに公開すること、実際に乗ってみてもらうことって、理解してもらう上では大切な宣伝なのかもしれませんが。それでも軍用兵器である以上、民間人にクルーがかかりきりになるような状況に艦内がなっていることが問題ではないかと思います。
以前もニュースで原潜の内部を公開した映像が流れていました。先日も自衛隊の潜水艦にキャスターが同乗してレポートしてました。艦長らしき人が、しかめっつらでキャスターをじろっと見やっていたのを覚えていますが・・・。当たり前ですよね。事故が起こったら、並大抵の被害じゃ済まないかもしれないんですから。マスコミを使って、見せたかったんでしょうがレポーターという人間は、艦橋の中ではただの邪魔ものですよね。あれで潜水艦の真実の姿を世に知らしめているって思っているんだろうからおめでたいことです。あの人たちが邪魔なおかげで事故でも起こって潜水艦が沈んだらどうなるかくらいわかんないですかね。静かにカメラだけ廻して座ってりゃいいのに。。
正直に、あの映像を見て思ったのは・・・クルーはもちろん自衛官ですよね。しかも、訓練で出港すればいつも潜航はします。毎回毎回、同じ動作をおこなって潜航をしている人たちが、それでも緊張をして行っている作業なんですから、それだけ重要で危険だということです。それくらい、言われなくてもレポーターである人は分かってほしいもんです。